ニュートンがリンゴが木から落ちるのを見て、万有引力を思いついたというエピソードは、皆さんよくご存じと思います。そこから何回も実験と観察を繰り返した結果、法則を見つけることが出来ました。リンゴの自由落下運動の方程式は、
速度 v = gt
変位 y= 1/2gt2
g = 9.8[m/s2]
g:重力加速度 t:時間
であり、物理法則の基礎としてとても広く知られており、教科書にも載っています。
それと同じことで、「脳」に関しても何回も実験と観察を繰り返した結果により、法則を見つけ出すことが多く出来ています。その法則を理解して、考え・行動することにより、依存症から回復することができます。
また、腕が骨折した場合、その腕を使ってうまくボールを投げることが出来ないのと同じ様に、脳が依存状態になった場合も、うまく自分の行動を制御することができなくなります。
脳も人間の臓器であり、一臓器の機能としての法則によって動いているのです。
よって、依存行動は一般に言う、人間の「心の清らかさ」・「汚さ」によるところではなく、脳の臓器としての機能の法則の一つに過ぎないのです。
もし、「心が弱いから」とか、「心が汚いから」依存行動を止められないと自身に絶望を抱いているのであれば、それは違うと言い切れます。
安心してください。
脳の機能の法則、いわゆる「脳のしくみ」によるものなのです。
まずそれを理解をして、依存の回復に向けて進んでいくことが肝要です。
それでは、依存症回復の扉を開いていきましょう。
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